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コラム

■武富士の会社更生と今後の注意事項


○武富士に債務がある方:支払い義務は残ります。今後の返済交渉は、従来よりも条件が厳しくなる可能性があります。
→ これから任意整理をする場合、返済資金の確保について、これまで以上に慎重になる必要があります。

○武富士に過払い金がある方:過払い金の請求権が大幅カットとなる可能性があります。また一定期間内に債権届出をしないと、過払い金が全く戻ってこなくなる可能性もあります。
→ まずは債権の調査をお勧めします。武富士について既に完済している場合、当事務所では着手金不要です。弁護士費用は回収額を上限として精算しますから、結果的に少額の回収になっても赤字の心配はありません。まずは法律相談をお申込ください。

○武富士以外に借入がある方:武富士のように経営破綻してしまう前に、弁護士にご相談されることをお勧めします。


平成22年9月28日、武富士の会社更生手続開始申立が大きく報じられました。
これまでもクレディア、アエルなど貸金業者の倒産はときおり見られましたが、武富士ほど大きな貸金業者の倒産はかつてなかったことです。
同日付で裁判所から発令された保全管理命令によって、進行中の過払請求訴訟や武富士の預金口座差押なども全てストップとなり、武富士から支払われる予定だった和解済の過払金も入金されなくなってしまいました。「一体今後どうなるのか」といったお問い合わせを当事務所でも多数頂いておりますので、簡単に状況の整理と今後気をつけることを整理してみましょう。

■武富士の会社更生とは?

会社更生というと意味が分かりにくいですが、これは「倒産」の一種と考えてください。
破産のように会社が完全に消滅する手続、民事再生や会社更生など会社の再建を目指した手続など、倒産にも様々な形態があり、武富士は後者を選択したということになります。
民事再生や会社更生は、返済しきれない状態にある多額の負債について、債権者の同意を得て法的に返済義務を何割か免除してもらうことで、会社の再建を試みるという手続です(コラム「過払い金と民事再生(1)」「過払い金と民事再生(2)」参照)。

現在、武富士に対する裁判や差押も全てストップされており、武富士から何らかの支払を受けるためには、この会社更生手続に沿った権利行使をするほか手段はありません。今回、過払金請求権を武富士に対してお持ちの方は、武富士に対する「債権者」となりますから、今回の会社更生手続上、債権者として以下のような権利行使の機会があることを覚えておいてください。

  • 債権の届出をすること(武富士に対する過払金請求権があることの届出)
  • 更正計画案(武富士の経営再建案)に対して同意・不同意の投票をすること
  • 更正計画に沿った内容で武富士からの返金を受け取ること
  • 債権届出期間や、更正計画案提出期間などの具体的なタイムテーブルは、平成22年11月頃に予定されている更正手続開始決定時に裁判所が決定することになります。「過払金がどのくらい返還されるか」という具体的な数値は、債権届出期間が終わった後に提出される更正計画案で提示されることになりますが、これは平成23年の夏頃を予定しているとのことです。

    さらに、この更正計画案について各債権者が同意または不同意を投票するための期間が2〜3ヶ月、最終的に更正計画が可決されたとしても、実際に返金が実施される時期については更正計画の内容次第、というような相当に気の長い話であるため、本当に困ったことになったものだと思います。

    ■過払い金への影響

    武富士側がどの程度の返済案を提案してくるか、具体的なところはまだ不明です。ただ武富士がもはや倒産状態にある以上、残念ながらあまりまともな返済率は期待できないかもしれません。コラム「過払い金と民事再生(1)」「過払い金と民事再生(2)」にて解説したとおり、民事再生手続や会社更生手続における返済率というのは、破産によって会社の資産を精算して配当を実施する場合に比べれば若干マシ、という程度の水準になることが通常だからです。過去の例も、以下のように非常に厳しい結果となることが珍しくない状況となっています。

    <近年倒産した金融会社の返還水準>

    ・クレディア(現フロックス) 民事再生法を利用しました
     「30万円以下の過払い金は全額返還、30万を超える場合は満額の40%と比較して高い方の額を返還」
     初期は過払金の計算に年利5%の経過利息をつけて算定した額の支払に応じていましたが、最近では経過利息の発生を否定してくるようになったので、裁判となる案件も増えてきました。ただ返還水準は、他の例に比べると大分高いものになっています。
    ・アエル 民事再生法を利用しました
     「一律で5%の返還」
     100万円の過払請求権があっても、合法的に95%がカットされて5万円しか戻ってきません。
    ・ロプロ 会社更生法を利用しました
     「一律で3%の返還」
    ・SFCG 民事再生を申し立てたものの、廃止され破産に移行しています

    ■過払金債権を有する方について、今後留意すべきこと

    ○債権届出はしておきましょう
    過払い金請求権の何割が返還されるかは、現時点では不明です。ただ債権届出をしなければ、今回の手続による返金を受けることができません。以下に述べたように失権してしまうと、わずかな返金すら受けることができなくなる可能性もありますから、ともかく債権届出はしておくべきでしょう。

    ○失権に注意
    債権届出期間内に適正な債権届出をしないと、過払金の返還請求権を失う(失権する)可能性があります。 クレディア(現フロックス)やアエルは、債権届出期間を過ぎた債権についても、届出期間内に届出された債権と同じ条件で例外的に返金を行っていますが、届出期間内に届出をしなかった債権は失権するというのが会社更生法の原則です。あまり楽観的に考えず、所定の期間内に適正な債権届出をしておくことをお勧めします。

    ○認否の問題
    届出をした過払金請求権は、今後選任される管財人によって調査され、その存否・内容の認否が実施されます。過払金の計算は、取引内容をどう解するかによって大きく金額が変化することもあるため、確定した判決正本などをお持ちの方は、念のためお手元に残しておくことをお勧めします。

    ■債務が残る場合は?

    よくご質問を頂く事項ですが、武富士が倒産したからといって、武富士への支払義務がカットされたり、無くなったりすることは残念ながらありません。場合によっては債権が譲渡されたりして支払相手が変わっていく可能性はありますが、いずれにしろ支払い自体は続けていくことになるでしょう。

    なお、これから任意整理をして武富士への返済負担を軽くしたいとお考えの方については、若干注意すべきことがあります。これまで当事務所でも武富士相手の任意整理を多数取り扱ってきましたが、今回の倒産によって武富士側の返済条件が、従来よりも厳しくなる可能性があります。
    例えばクレディア(現フロックス)の民事再生手続時は、債務が残った案件について分割払の提案が受け入れられなくなり、一括払による和解しか成立しなくなった時期がありました。そこまで極端な変化があるかどうかはともかく、武富士が経営再生に向けて債権の取り立てを厳しくすることは十分予想されますから、武富士に債務が残ってしまう見込みが高い方については、これまで以上に返済資金の確保をしておく必要が生じてくると思われます。

    ■当事務所の方針

    武富士の会社更生手続が今後どうなるのか、というご質問に対しては、現状このように一般的な手続の流れや注意事項の解説が中心となってしまい、まだ具体的なお話をすることが難しい状況になっています。
    当事務所としては、「今できることをきちんとやる」「他社でもこのような経営破綻が起こる前に、早めに弁護士へ依頼する」という2点をお勧めしています。

    当事務所では、武富士に対する債権の調査から、過払金があった場合の債権届出、更正計画案への投票など、債権者として行うべき手続について、あなたの代理人として手続を行うことが可能です。武富士以外の貸金業者と取引がある場合についても、経営破綻して状況が悪化する前に解決してしまうことをお勧めしております。まずはお早めに無料法律相談をお申し込み下さい。

    ※債権届出期間は満了しました。現在は、期間満了前に債権届出書の申込を完了された方について、届出書がお手元に届いてから2週間以内に届出書を発送すれば期間内の届出と同様の扱いをする、という取扱になっているとのことです。(平成23年3月10日追記)

    <2010.10.14>

    ※当コラム掲載文は、執筆当時の状況に基づいた内容となっております。法令・判例の変更や状況の変化等が生じている可能性もありますからご注意下さい。最新の状況については、当事務所の無料法律相談にてご説明しておりますので、お気軽に相談予約をお申し込み下さい。

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