消費者金融のアエルが、経営状況の悪化から平成20年に民事再生手続に入り、再生計画に沿って本来返金すべ…
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KCカード(旧楽天KC)
KCカード(旧楽天KC)
以前は楽天KCという会社でした。楽天KCもかつて違法金利の貸し付けを行っていたので、場合によっては数十万円~百万円単位の過払い金が発生したケースもありました。これまでは裁判を起こすことによって、満額に近い額の回収が出来ていたことが多いかと思いますが、平成23年8月に楽天KCは、違法金利の取引を含むカード事業を切り離し、Jトラストグループに譲渡してしまいました。その結果、かつて楽天KCとして行われていたキャッシング事業は現在、「KCカード」と名称および親会社が変わっています。
ある程度予想されていたことではありますが、このようにJトラストグループに入ったことで、過払い金の返金水準が大幅に下がってしまっています。これまでも、アイフル子会社だったトライトがネオラインキャピタル傘下に入ったことで、回収水準が大幅に下がったことがありました。親会社との交代とは異なりますが、GMOグループからネットカードが切り離された時も、同様に返金水準が下がっています。
このように、会社の倒産だけでなく、親会社から切り離されたり、返金水準の低い会社に譲渡されたりという事態も、過払い金の回収を難しくしてしまう一事情となっていますので、こうした事態が発生する前に回収することが大変重要となります。
カテゴリ:過払い金 2012/03/02